1984? PORCSHE 911 4x4 (953)


 959への架け橋の研究車両です。1980年代の初頭に開発をしだし、ポルシェ社はその実験の実践場所を砂漠のラリー「1984 パリ・ダカールラリー」を選びました。
 J・イクス氏が大スポンサー「Rothmans」を引き連れ、何台かのプロトタイプができあがりました。
 外観は930のビッグバンパー、フトントフェンダーはFRPでターボタイプのワイド、リヤはカレラタイプ。エンジンは3.2リットルのままで、車高はなんと20〜30cmもありました。
 結果はR・メッジ氏が見事総合優勝を飾りました。その後`85(959ボディ・911フレームリタイヤ)、`86は優勝(959)でした。
 その後、第10回パリダカには「FOLTENE」のスポンサーを得て、J・ラフィらが953で出場しましたが、序盤でリタイヤしてしまいました。
 元々パリダカ好きで、911好きでしたので、これは目指すしかないでしょう!
 今後各部の詳細がわかっている物をサイトにアップしていきます。


 この車両は1984年に優勝したR・メッジ氏の車両です。当時、砂漠で併走するヘリコプターと同じ200km/hでかっ飛んでいたイタシーンがNHKで流れていました。1987年に出場したプジョーはヘリを抜き去ってましたが...。


 砂漠に緑のカラーが栄えていました。リヤのフェンダーが幅広いターボタイプです。まあ、結果は残念でしたが...。あくまで想像?ですが、某カーマガジンで紹介された「J・イクスの953」はおそらくこれに色を塗ったものだと思います。
 左のロスマンズカラーに塗るのはさすがに勇気がいりますので、おそらくこのカラーに、いずれしようかと...。


1984? PORCSHE 911 SCRS (954)

 同様のマシンに911SCRSがあります。これもかっこいいですねー。20台しか作られていないマシンです。ロスマンズラリーチームでWRCやERCを闘っていました。エースドライバーはあのトイボネンでしょ、すごい。
 でもライバル車はターボ・ミドシップ・フルタイム4x4が当たり前だったので、グループBカー「959」を車両にする予定だったそうです。そのためのパリ・ダカ参戦だったんですが、グループBがなくなってしまい、「959」はラリーには参戦せずに終わりました。